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最近のお葬式事情

セミナーに出席してわかったこと

私は、事前にセミナーに参加していたことから、心のこもった家族葬で父をおくることができました。

きっかけは、親戚のお葬式でした。父の兄に当たる伯父が、お葬式前に葬儀セミナーに出席して、家族葬を執り行ったのです。伯父の家で行われたリビング葬は、お仕着せではなく悲しみにくれる親族に寄り添った心温まるお式でした。

この葬儀に感動した父は、自分もこのようなかたちでおくられたいと、自ら進んでセミナーの資料を取り寄せたのです。セミナーでは、これまでの価値観を揺るがすような新しい考え方についてお話を伺いました。

  • 菩提寺のお布施システムや住職に対する不信や不満から、寺離れがすすんでいる
  • 隣近所が協力して地域で葬式をすることが少なくなり、近親者だけが死に向き合うようになった
  • これまでの墓は、先祖代々が引き継ぐ「家墓」が中心だったのに対し、少子化が進んだ今は、菩提寺がない人や、子孫がいない人などに向けた寺院や民間霊園が運営する後継ぎを必要としない永代供養墓が増えている
  • アメリカでは、9割が葬儀の生前予約をして、自分らしいおくられ方で、この世を去っている
  • 自分らしく死ぬためには、どんな葬儀にしたいのかについて、元気なうちに話し合っておいたほうがいい

とくに、死生観や宗教観は、たとえ親族でも、人によって大きく異なるものです。だからこそ、いざというときに親戚同士でもめることのないよう、葬儀については元気なうちに話し合っておくことが重要だということでした。

このことを実感した父は、そのセミナーの席ですっかりその気になり、生前予約をしてしまいました。はじめは驚きましたが、なんといっても細かな相談にまで親身になって乗ってくれるところが、本当によかったです。

そして、私の家族葬

それから3年後、父がガンで他界したときに、私は、父の選択に間違いがなかったことを知ったのでした。葬儀社のよりすぐりの葬祭ディレクターの指揮のもと、オーダーメイドともいうべき葬儀には、父の写真がスライドで写り、父の好きだった音楽が流れました。

あのメロディが聞こえてきたときには、思わず温かい涙がこぼれ、生前予約をしておいてよかった、良いお式だったと実感しました。

 
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